不動産担保ローン 新宿鮫 大都会の闇に大沢在昌を撃つ ! 忍者ブログ
作品はハードボイルド。しかし本人は釣りとゴルフと麻雀と酒とゲームを愛するちょっとおちゃめな作家・大沢在昌の著書を紹介します。
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魔女の盟約 |大沢 在昌
魔女の盟約魔女の盟約
大沢 在昌
文藝春秋 刊
発売日 2008-01
オススメ度:★★★




「あたしにとって生きのびることは戦いなの」 2009-07-20
 本書は、ハードボイルド作家の第一人者・大沢在昌氏による『週刊文春』に連載(2006年7月27日号〜2007年7月23日号)されていた『魔女の笑窪』の続編である。


 前作で忌まわしい過去の根源であった地獄島を壊滅させ、釜山で身を隠していた水原に再び事件が巻き起こる。今回は自分が利用された事を知った水原が、殺された夫と子どもの復讐に燃え滾らせる上海警察の捜査官・白理(バイ・リー)と行動を共にし、韓国、上海、日本と舞台を移しながら活躍する内容となっている。


 今回も水原の忠実なる部下・木崎や前作に引き続き水原に力を貸す元おかまの私立探偵・星川(本作では手術を受けて完全な女となって登場!)、何かと水原と接触する警視庁公安部刑事・湯浅といったお馴染みの面々は元より、

 白理の仇である上海黒社会の大物・黄載杰(ファン・タイジェ)とその部下で白理の家族に手をかけたプロの殺し屋・金鋭(キン・ルイ)、前作で水原を利用して伸し上がった連合の若手有望株組員・東山、その父親で海外組織と癒着してビジネス展開を目論む新山孝、同じく黄の後援者であり、連合と西の巨大組織である星陵会をバックに新山と共にビジネスを展開を目論む実業家・西岡崇文とその息子で東山と癒着し事業を目論む西タカシなど前作以上に一癖も二癖もあるアクの強い面々が物語を錯綜する。


 本作は民族マフィア、連合、巨大勢力である『西』やさらには中国当局や公安を巻き込んで水原が人脈と持ち前の度胸と駆け引きに持ち込んで数々のピンチを切り抜けていく展開はスリリングで面白く、個人的には消化不良であった前作よりは十分堪能できた。

 



一般的にはまずまずなれど、大沢作品としては微妙です。 2009-07-02
魔女の笑窪の続編です。

続けて読みました。

日本、上海、韓国を舞台にした縦横無尽な「仇討ち」。

水原の魅力の描き方が前作よりやや薄いですが、その分、ざらつた存在感がありました。

水原と白理の間を流れるドライなシンパシーをもう少しつっこんで描写されていれば

さらに物語の世界に入り込めたかなぁ・・・と思いました。

一般的なエンターテインメントの読み物としてはまずまず。

大沢作品としては微妙な感じでした。

前作「魔女の笑窪」の 2008-12-14
前作「魔女の笑窪」のラストは、今ひとつだったのですが、これを読んで納得。
前作のラストエピソードと合わせてひとつの話となっています。
読むなら前作も読んでから。三倍楽しめます。


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黒の狩人 下 (2) |大沢 在昌
黒の狩人 下 (2)黒の狩人 下 (2)
大沢 在昌
幻冬舎 刊
発売日 2008-09
オススメ度:★★★




初の大沢作品です。 2009-11-15
何気に手にした一冊。


公安とか外務省とか警察とか

なんら関わりのない世界のドラマの

のっけから読ませる展開に

どんどん引き込まれてしまいました。


とは言っても

結構登場人物が多く

しかも中国名とかで覚えづらく

最後まで

「あれ?この人誰だっけ???」

とそれぞれの関係性を

最後迄わかってない感じで

読み進んでしましました。


読み返せばきっちり関係性わかった

はずなんだけど

まあいいやって

大筋どばーって読んでも

面白かったです。


世の中には

知らない世界がたくさんあるのだなぁ。


とりあえず、

また良い作家さんに出逢えた

謝謝。

☆は3.75   狩人シリーズの中では一番面白かった。 2009-08-24
でも、何時ものパターン。

・幾つもの組織が一つの事件を追いかけ、それぞれが色々と憶測するので、それぞれの

 組織の、少しずつ違った事件に対する解説が繰り返し述べられるので、読み手としては

 把握しきれなくなる。

・そこに、物語の進行の途中、途中に時事解説(中国マフィアとか、)が長々と差し挟まれ、

 物語はなかなか進展しない。(そのかわり、ページ数だけはドンドン増える。)

 日刊紙掲載ということで、ダラダラ長引かせるのは仕方の無いところかもしれないが、

 書き下ろしにしていれば、結構話題になったかもしれない。

・誰が喋っているのかわかりにくい。


それでも、私にとっては狩人シリーズでは一番面白かった。理由は主人公が鮫島の雰囲気

そのまま受け継いでおり、新宿鮫シリーズの番外編みたいな趣きがあったこと。

主人公が最後には気持ちよく弾けてくれたこと。(”魔物”みたいな中途半端では

ガックリくるところだった。)

それに”毛”という新しいキャラクターは(これも”毒猿”の台湾の殺し屋の違うパターン

みたいな感じだが)また新作で使えそう。


予断ですが、日本人の登場人物の名前が陳腐なのはなんで? 佐江なんて苗字ではなく

名前かと思ってしまった。

うーん。 2009-02-03
新宿マル暴の主人公・佐江が強すぎるし冴えすぎ。

対して公安刑事がへたれすぎ。


大沢在昌が書く小説は、娯楽として読むにはどれも一定のレベルに達しているから、外れをひくことはあまりないけど、設定を少し変えているだけでどれもこれも似たり寄ったりの話になってきているように感じる。


まあ本作も一気に読ませるだけの娯楽小説としての面白さはじゅうぶんにあるのですが。


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鏡の顔 傑作ハードボイルド小説 |大沢 在昌
鏡の顔 傑作ハードボイルド小説鏡の顔 傑作ハードボイルド小説
大沢 在昌
ランダムハウス講談社 刊
発売日 2009-02-19
オススメ度:★★★★




短編集。やや寄せ集め感あり。やっぱこの方は長編で楽しみたい。 2009-06-21
大沢ワールド全開のハードボイルド集。


それぞれに主人公が違っており、鮫島、佐久間の大沢キャラの常連がいるかと思えば、

最後まで名前もわからない匿名者もいる。


いくつかは結末が中途半端な感じの編もあり、

点と点が少しずつ結びつきながら、謎が解けていく、

あの新宿鮫のヒリヒリするようなスリリングな展開を期待するとやや物足りない。


短編ならではの味わいはあるものの、やはりこの方は長編で楽しみたい。


データとして、巻末に初出を載せておいてほしかった。



原点回帰? 2009-05-29
 過去の短編を集めて編集した作品集ということで、以前に読んだことのある作品が多い。最近の大沢作品を読むと、会話が多すぎるのが気になる。その点で少々辟易していたこともあってか、とても新鮮な感じがした。あらためて、短編も上手い作家だとおもった。

古き良き時代を思い起こすハードボイルド集 2009-03-15
 舞台は現代だが、ハードボイルドの原点をしっかりと継承しているハードボイルド小説集である。どの作品もハードボイルドならではの雰囲気が目にささる。この気だるさがたまらない。

 だが、欲をいえば、一つひとつの作品を膨らませて長編作にしてみてはどうか?もっと、もっと、この空気の中に浸りたかった。


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発売日 2010-03-21





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出演:舘ひろし /本上まなみ /永澤俊矢 /川村かおり /永島敏行
クロックワークス
発売日 2002-12-20
オススメ度:★★




迫力満点! 2003-03-31
原作とはちょっと話を違えていますが、基本的なテイストである溢れるバイオレンスはしっかり残っています。特に毒猿役の永澤俊矢、はまりまくっています。抑え切れない暴力を弾けさせるには(この当時では)彼が最高でしょう。最初から最後まで、鮫島役の舘ひろしを食っています。
 それに加えて、このドラマで忘れてはいけないのが、今は癒し系で大ブレイクの本上まなみが汚れ役をやっていることです。当然大きく売れ出す前なのですが、彼女がこんな役をやっているの?!と目を剥いてしまいます(知っている人はそうでもないでしょうが)。それだけでも、新宿鮫シリーズのファンではない人Butほんじょのファンという人には見て欲しいと思います。彼女の意外な芸の広さを実感出来ます。
 新宿鮫シリーズのドラ!マ版第一弾ですので、映画版(真田広之版)とはかなりテイストが違いますが、原作の解釈をこうも出来るな、という点ではかなり感心出来ます。さすがNHK!
 まあ、好き嫌いや『ぬああー!こんなのは鮫じゃねぇ!』という意見はあるでしょうが、取り敢えず見て下さい。レンタルでも良いから。


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