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作品はハードボイルド。しかし本人は釣りとゴルフと麻雀と酒とゲームを愛するちょっとおちゃめな作家・大沢在昌の著書を紹介します。
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天使の爪〈上〉 (角川文庫) |大沢 在昌
天使の爪〈上〉 (角川文庫)
大沢 在昌 角川書店 刊 発売日 2007-07 オススメ度:★★★★ 疲れた・・・ 2008-07-29 実際のページ数より長く感じ、全部読むのにかなりの体力を使った気がする。 その理由の一つとして、まず「登場人物の相関図が分かり難い」ことが挙げられる。 「この人は誰?」「どういう関係なの?」と感じることが多々ある。 警察と麻薬取締りの関係とかロシア人とチェチェン人の関係とか、はっきりとは理解するのが難しい。 二つ目は、ストーリーがイマイチ明快でないことだ。 最初の目黒署襲撃以降、主人公たちの捜査って結局何を目的としているのかがパッとせず、そのくせ新しいキャラが頻繁に出てきて途中から訳がわからなくなること必至。 つまり比較的難しく、人を選ぶ話だと言える。 そしてそれを「本格派」というのかもしれない。 天使の牙と天使の爪 2008-07-21 牙と比べれば、爪だとやや弱い印象を受けるが、本編はどうだろうか。 SVR(ロシア対外情報局)やCIAという普段の生活ではあまり関係のなさそうな組織が闊歩する。 圧倒的 2008-02-06 前作を知らなくても読めるように留意されていますが、できれば「天使の牙」と併読することをお薦めします。そのほうが、この作品の圧倒的な迫力とせつなさ、主人公の孤独をより深く味わえるでしょう。 ひとを愛するということは、そのひとのなにを愛することなのか。心とはなにか。脳の別名でしかないのか。心と身体は別個のモノなのか。哲学的な問いかけを背後に隠しながら、物語はあくまでも、壮絶なアクションの連発で進んでゆきます。大沢在昌の大衆作家としての矜持が最高に輝いている傑作です。 アスカの宿敵となる、殺し屋《狼》の造形がすばらしい。くわしくは興を削ぐので書きませんが、総ページ数が上下巻で1000を超える巨編の、もうひとりの主役です。 さらに詳しい情報はコチラ≫ [PR]アマゾン
天使の爪 (下) (カッパノベルス) |大沢 在昌
天使の爪 (下) (カッパノベルス)
大沢 在昌 光文社 刊 発売日 2005-06-22 オススメ度:★★★★★ 「続編に名作なし」本作品にこの言葉は当てはまらない。 2005-06-23 作品は、1995年に刊行され、評判を呼んだ秀逸なハードボイルド「天使の牙」の続編である。 脳死状態のはつみに明日香の脳が移植され、君国をおびき出す特殊任務をおびた「アスカ」が誕生し、明日香の婚約者であり元同僚の仁王・古芳と共に戦う(天使の牙)。4年後、麻薬取締官となり閑職に就いているアスカだったが、ロシアから流出した偽札に絡む事件をきっかけに仁王との最強のコンビが復活する。 (以下のパラグラフで上巻のネタがでます。未読の方ご注意ください。) 下巻では、手術を受けロシアから送り込まれた工作員ハン、アスカに脳移植を施したコワルスキー。KGBの遺産の回収と「脳移植の技術」の確保のため、アスカはロシアとCIAの駆け引きに巻き込まれる。 「河野明日香だった頃、体力に自身がありました。でも神崎アスカとなった今、体ではなく頭で戦わなくてはならないと思っています。」「あたしは、犯罪を食い止めるため、手術によって生かされた。ハンは、犯罪をおかすために、手術によって生み出された。だからこそハンを許すことはできない。」アスカは自分の状況を受け入れ、はつみと明日香が融合したより強い自我を確立していく。本能のままに動き、制御を失った殺戮機械として戦い続けるハンをアスカは止めることができるのか? 「天使の牙」同様、ハードなアクションが展開される本作は、スピード感にあふれ、一流のハードボイルド小説となっており、後半のSVRとCIAを巻き込んでの戦闘シーンは作者の面目躍如といったところか?「脳移植」に拒否反応を覚える方もいるだろう。しかし本作品ではむしろここにフォーカスをあて、核兵器にも匹敵する兵器として位置づけている。一方「脳移植」をうけたアスカと彼女を取り巻く人々の苦悩と葛藤、成長が描かれており、作品に奥行きを与えている。 「続編に名作なし」本作品にこの言葉は当てはまらない。 さらに詳しい情報はコチラ≫ [PR]グーグル
砂の狩人〈上〉 (幻冬舎ノベルズ) |大沢 在昌
砂の狩人〈上〉 (幻冬舎ノベルズ)
大沢 在昌 幻冬舎 刊 発売日 2004-01 オススメ度:★★★★★ 人は何を守り、何を求めるのか 2004-07-22 元刑事、警察庁キャリア、新宿署の刑事、暴力団、中国人マフィア。連続殺人事件を軸に様々な立場の人間の意思が絡み、もつれ合っていく展開には緊迫感があり、読者を引き込む。特に上巻はテンポの良さがいい。都市部で中国人を見かける事が珍しくなくなった昨今だが、「日本に住む中国人は、日本人をどう思っているか」書かれた内容には、少し考えさせられた。 贅沢かつ一級のハードボイルド作品 2004-01-25 2002年9月に発刊された作品のノベルズ版。 前作「北の狩人」に続く「狩人シリーズ」の第二弾。 2003年版このミスで4位、 2002年文春ベスト10で6位を獲得した。 元警視一課で「狂犬」と恐れられた西野。彼は未成年容疑者を射殺した責任をとって警察を辞し、千葉の港町で暮らしていた。その彼の元を、東京・神奈川発生したで暴力団組長の子供をねらった連続殺人事件の捜査を依頼するため、警視庁の女キャリア・時岡が訪れる。現在事件被害者の関連性は漏れていないが、情報漏れによる暴力団同士の抗争あるいは外国人犯罪組織との戦争を危惧し、現役時代一匹狼として活躍した彼に白羽の矢を立てたのだ。 猟奇的な事件、暴力団と中国人マフィアとの戦争、そして事件自体の謎解きと、大沢節が炸裂し、1200枚という長さを感じさせない、贅沢かつ一級のハードボイルド作品に仕上がっている。大沢ファンのみならず、お薦めできる一冊である。 さらに詳しい情報はコチラ≫ [PR]グーグル
闇先案内人 (カッパ・ノベルス) |大沢 在昌
闇先案内人 (カッパ・ノベルス)
大沢 在昌 光文社 刊 発売日 2004-01-21 オススメ度:★★★★ 長すぎるような、、、 2005-05-23 大沢氏得意の勢いあるストーリー展開で、夢中にさせてくれる。 ともかく、先が読みたい。そのあたりは、高く評価できる。 さて、内容は、というと、少し長すぎるような気がする。 全体の3/4くらいの長さに押し込めれば、もっと濃いストーリー になったのではないか。それに、内容が膨らみ過ぎて、 読んでいるうちに、満腹になってしまいかねない。 長いけど飽きない 2004-05-15 長編であるが、飽きが来ない。葛原をはじめとする「逃がし屋」 メンバー、特に北見がいい味出している。最後に河内山が葛原と 北見に握手を求めるシーンはなんともいえず清清しい。 葛原と咲村嬢の「その後」も興味深い。是非続編で描いて欲しい ものである。映像化を期待したい。 新たなヒーロー葛原が「熱く」駆け抜ける 2004-01-25 2001年9月に発刊された作品のノベルズ版。 2002年版このミスで6位、 2001年文春ベスト10で7位を獲得した。 葛原は国内でトップクラスの「逃がし屋」として依頼者を国外へ脱出させる活動をしていた。ある日彼の元を、警察庁警備局の河内山の使者が訪れる。「密入国中の某国の独裁者の息子を探し出すこと」これが葛原のグループの逮捕を見逃すための交換条件であった。しかし、その重要人物の密入国を支えるのは関西を代表する「逃がし屋」成滝。プロの意地をかけた追跡劇が、やがて国内外の熾烈な諜報戦に発展していく。 実際に起こってもおかしくないような設定の中を、大沢の描く新たなヒーロー葛原が「熱く」駆け抜ける。本作は、単なる冒険小説にとどまらず、「国家の在り方」「我々のもつ愛国心」にも問いかける作品に仕上がっている。 作者のHPで作品の一部を立ち読みできます。 さらに詳しい情報はコチラ≫ [PR]投資・資産運用 | ブログ内検索
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