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作品はハードボイルド。しかし本人は釣りとゴルフと麻雀と酒とゲームを愛するちょっとおちゃめな作家・大沢在昌の著書を紹介します。
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秋に墓標を〈上〉 (角川文庫) |大沢 在昌
秋に墓標を〈上〉 (角川文庫)
大沢 在昌 角川書店 刊 発売日 2006-06 オススメ度:★★★★ 孤独な男と、男が愛した女と 2009-05-09 大沢在昌お得意の、昔はちょっとは「ならして」いたが、故あって今は孤独をかこっている男が主人公の、極太のハードボイルド。 とはいえ、鮫シリーズやアルバイト探偵シリーズのような派手なものではなく、佐久間シリーズ(しかも後期の)のような、感傷的でしっとりとした作品となっている。 公安からCIAまでが出てくるのだが、アクションらしいアクションはラストまでほとんど出てこない。 前半はひたすら勝浦の海や釣りの描写が続く(大沢氏の別宅は勝浦で、夏などは釣りを楽しんでいるらしい)。 いかに主人公が孤独であるか、そしてその孤独を望んでいるかが書き込まれている。 正直、釣りの薀蓄なんかは蛇足かなーという気もしなくはないのだけれど。ただ、釣り糸を垂れること、海に向かい合うことで、主人公の心境を表現しているので、多少は多めに見よう。 そこへ、お約束のようにやってくる美しい女性。しかもいわくありげな謎を持った女性。 さて、彼女の素性は? 何故彼女は逃げていたのか? 主人公、リュウの元から消えてしまった彼女を、リュウは探し出すことができるのか? 単行本版の帯には「春に彼女と出会い、夏に熱い感情を覚え、そして秋に、過ぎ去った夏を想う」とある。 このコピーは、実にうまく本作を表している。 墓標とは、誰のものか、何の意味を持つのか。 人は時に、思いがけない出会いを経験するのかもしれない。 こんな墓標は、できれば欲しくはないけれど。 オーソドックスなストーリーであるが、だがその王道のストーリーをここまで緻密に、男の孤独感と女性を求める純粋な気持ちを軸に書けるのは、さすがの一言。 大沢氏は、実は派手なアクション物よりも、こういう作品のほうがうまいんじゃないかと、密かに思ったりもする。もちろん、ハードアクション物もうまいのだけれども。 佐久間シリーズが好きな人にはオススメ。 孤独を無理に選んだ男の恋愛物が好きな人にもオススメ。 男と男の友情物が好きな人にもオススメ。 面白かった(^o^) 2007-07-25 私はこれまで大沢在昌さんの著書は結構読んでます。 たまたま本屋で、出版社の夏商戦でこの本がこの夏お勧めの100冊の中にあり、 試しに買ってみたのですが、面白くて読みふけてしまいました。 確かにこれまでの大沢在昌さんのスタイルとは違う気もしますが、 私はこの作品の方が好きです。 常に『どうなるのだろう?どうなるのだろう??』と思い、 最後まで読みきってしまいました。 続きは無いのかな?? 恋愛小説? 2007-06-09 大沢作品は久しぶりに読みましたが、この作品は今まで読んだどの作品とも毛色が違います。 率直に言うと、従来の作品と比較し若干物語の進行に緊張感が欠けています。 主人公リュウは、外房の勝浦に住み世間との関わりを避け生活していたのだが、そこでひょんなことから絶世の美女「杏奈」と出会い惹かれてしまう。 この「杏奈」が普通の人間だったら良かったものの、特殊な事情を抱えており、或る日忽然とリュウの前から姿を消してしまう。 そこに、「杏奈」の特殊な事情に深く関わる「秋月」、公安、リュウの親友「ケイン」、台湾マフィア等が絡みながら物語りは進行していきます。 しかも、「杏奈」の特殊な事情には、かつてのリュウの恋人も関わっていた...。 簡単に言ってしまうと「杏奈」に惚れたリュウが命懸けで「杏奈」を守ろうとする物語です。 「杏奈」の持つ謎に大きく惹かれてしまったのでしょうが、さて結末はどうなるのか...。 あなたには、損得抜きで命懸けで守りたいと思う対象はいますか? さらに詳しい情報はコチラ≫ [PR]アフィリエイトツール PR コメントを投稿する
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