不動産担保ローン 新宿鮫 大都会の闇に大沢在昌を撃つ ! 忍者ブログ
作品はハードボイルド。しかし本人は釣りとゴルフと麻雀と酒とゲームを愛するちょっとおちゃめな作家・大沢在昌の著書を紹介します。
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魔物 下 |大沢 在昌
魔物 下魔物 下
大沢 在昌
角川書店 刊
発売日 2007-11
オススメ度:★★★




魔物の意味を考えよ 2008-09-05
どうもレビューを見ていると魔物の解釈について履き違えていると人が多いようなので注意までに。 作者の言うところの魔物とは得体の知れない妖怪などではなく人間そのものであるということだ。この地球上で最も恐ろしい存在は人間だと誰もが分かっているようでいて実は本当に理解している人は少ない。 他の動植物からすれば人間という存在自体が「魔物」なのだ。もちろんヒトにとっても。 ヒト以上に恐ろしいモノなどこの世には存在しない。 人間が真に倒滅しなければならないのはカシアン-魔物-に好まれる唯一の動物、すなわち人間自身なのである

最近テーマが見つからない? 2008-01-05
かなり無理のある設定を最後まで読ませるのは、流石、手練れのなせる技です。ただ、余りに無理がありすぎて・・・・。書きたいテーマが無くなって、今ひとつ燃えないのでしょうか。でも、ファンは続けますが。

一気読み 2007-12-10
私の小説の好みに合っていたのでしょう。
上下巻を2日で一気読みしました。
さいきんの大沢在昌は、自身の書く小説の舞台設定が 現代では収まり切らなくなってきたのか、SFチックな 小説が目立ちます。
そういう小説も好きな私は、今作も大沢節を堪能しました。
ところどころ都合のいい展開もありましたが(ジャンナがやけに 日本語上手いとか)、まあ、いいや。

本筋とは関係ないのですが、10年前なら、この本は上下巻じゃなく 2段組1冊で出版されていたよなあ、と思うのです。
時代の流れなんですかね。
老眼の私には大きい文字は素直に嬉しいのですが。

確かにこの小説、絶賛するほど面白いのかといわれればそうでもないかも知れない。
先の展開が読めてしまう。
伏線として登場する人物のその後の行動に意外さが無い。
などなど欠点をあげたら幾らでもあげられるかな。

大沢在昌の小説は(たぶん)全部読んでいるけど、他の大沢作品と比べても出来がいいとは思えない。でも、最近小説を読むのがかったるくなりノンフィクションばかり年間100冊近く読むようになってきた私にとって、本書は久々に夜を徹して読んでしまった小説であり、そういう意味で☆5つなのでした。個人的にツボにはまったんだろうなあ。



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魔物〈上〉 |大沢 在昌
魔物〈上〉魔物〈上〉
大沢 在昌
角川書店 刊
発売日 2007-11
オススメ度:★★★★




魔物についての解釈を履き違えないように 2008-09-05
どうもレビューを見ていると履き違えていると人が多いようなので注意までに。 作者の言うところの魔物とは得体の知れない妖怪などではなく人間そのものであるということだ。この地球上で最も恐ろしい存在は人間だと誰もが分かっているようでいて実は本当に理解している人は少ない。 他の動植物からすれば人間という存在自体が「魔物」なのだ。もちろんヒトにとっても。 ヒト以上に恐ろしいモノなどこの世には存在しない。 人間が真に倒滅しなければならないのはカシアン-魔物-に好まれる唯一の動物、すなわち人間自身なのである

二重の意味で、この物語には「魔物」がいます? 2008-04-10
上下巻まとめて、です。
ロシアから手違いで運ばれた「イコン」に住む魔物。
魔物は、邪悪な人々に取り付き、超人的な殺戮を。
それを追う麻薬取締官の主人公と、偶然知り合ったロシアの美女。
舞台は、北海道から東京へ・・・・。
魔物を捕まえることはできるのか?
主人公は、自分の過去とどう立ち向かうのか?
という話です。

ストーリーも単純(次々ヒトに取り付く魔物を追う)、 登場人物も単純(過去を持つ主人公、恋人となる美女、不良刑事、やくざ・・・)、 魔物などの描写もありふれたもの、「あっと驚く展開」もないし、 どちらかというと、ステレオタイプな話で、どこにでも、ありそうな・・・。
けど、面白い。何が、どこが面白いか、わからなかったですが、面白かったです。
登場人物のバランス?描写の割合?それとも生理的なもの?読み手との相性??
よく分かりません。
この物語には「なにか(魔物?)ついてる」かぁ?
止まらなくなり、夜なべして、読みきってしまいました。
物語というものは、不思議なものだな、、とツクヅク感じ入りました。。

古さを感じる 2008-04-05
久々に大沢作品を手に取ったが…
手慣れた感じがあって最近の気取った仕掛けや表現がないところは悪くない。
冒頭のロシアからの始まりは今後の展開を期待させる幕開けである。
そういう意味では面白そうだと思ったのだが。

まず、主人公のトラウマが今一つ共感できなかった。
一般人ならともかく、主人公は麻薬取締官という役職についているのだ。
たとえトラウマがあってもそこまで引きずるものなのかな、という疑問が湧く。
ここが決定的に弱いから最後の対決に迫力が出ない。
物語の非情な闘いの濃度が薄まった気がしてならない。

また、「魔物」の存在であるが、どことなく「フォッグ」を思わせる不気味さがあったのに、なぜ魔物としてこの世にとどまり続けたのかというところに説得力がない。
魔物がもっと人知を超えた存在になれば、たとえ荒唐無稽な話であっても、臨場感が失われることにもならなかっただろう。
トラウマのもとになった男と、魔物の動機が中途半端であるために面白そうな話が面白くなってゆかず、最後に取り残されたような気分が残るのがとても残念。


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魔女の笑窪 (カッパ・ノベルス) |大沢在昌
魔女の笑窪 (カッパ・ノベルス)魔女の笑窪 (カッパ・ノベルス)
大沢在昌
光文社 刊
発売日 2008-04-22
オススメ度:★★★★




裏社会へのあこがれ 2008-05-14
表社会の人間は、裏社会にあこがれるのだろう。俺もそうだがw

裏社会へのあこがれを満足させてくれる小説です。

エンディングが中途半端なような気がしたが、続編があったのですね。今度読んでみます。


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魔女の盟約 |大沢 在昌
魔女の盟約魔女の盟約
大沢 在昌
文藝春秋 刊
発売日 2008-01
オススメ度:★★★




「あたしにとって生きのびることは戦いなの」 2009-07-20
 本書は、ハードボイルド作家の第一人者・大沢在昌氏による『週刊文春』に連載(2006年7月27日号〜2007年7月23日号)されていた『魔女の笑窪』の続編である。


 前作で忌まわしい過去の根源であった地獄島を壊滅させ、釜山で身を隠していた水原に再び事件が巻き起こる。今回は自分が利用された事を知った水原が、殺された夫と子どもの復讐に燃え滾らせる上海警察の捜査官・白理(バイ・リー)と行動を共にし、韓国、上海、日本と舞台を移しながら活躍する内容となっている。


 今回も水原の忠実なる部下・木崎や前作に引き続き水原に力を貸す元おかまの私立探偵・星川(本作では手術を受けて完全な女となって登場!)、何かと水原と接触する警視庁公安部刑事・湯浅といったお馴染みの面々は元より、

 白理の仇である上海黒社会の大物・黄載杰(ファン・タイジェ)とその部下で白理の家族に手をかけたプロの殺し屋・金鋭(キン・ルイ)、前作で水原を利用して伸し上がった連合の若手有望株組員・東山、その父親で海外組織と癒着してビジネス展開を目論む新山孝、同じく黄の後援者であり、連合と西の巨大組織である星陵会をバックに新山と共にビジネスを展開を目論む実業家・西岡崇文とその息子で東山と癒着し事業を目論む西タカシなど前作以上に一癖も二癖もあるアクの強い面々が物語を錯綜する。


 本作は民族マフィア、連合、巨大勢力である『西』やさらには中国当局や公安を巻き込んで水原が人脈と持ち前の度胸と駆け引きに持ち込んで数々のピンチを切り抜けていく展開はスリリングで面白く、個人的には消化不良であった前作よりは十分堪能できた。

 



一般的にはまずまずなれど、大沢作品としては微妙です。 2009-07-02
魔女の笑窪の続編です。

続けて読みました。

日本、上海、韓国を舞台にした縦横無尽な「仇討ち」。

水原の魅力の描き方が前作よりやや薄いですが、その分、ざらつた存在感がありました。

水原と白理の間を流れるドライなシンパシーをもう少しつっこんで描写されていれば

さらに物語の世界に入り込めたかなぁ・・・と思いました。

一般的なエンターテインメントの読み物としてはまずまず。

大沢作品としては微妙な感じでした。

前作「魔女の笑窪」の 2008-12-14
前作「魔女の笑窪」のラストは、今ひとつだったのですが、これを読んで納得。
前作のラストエピソードと合わせてひとつの話となっています。
読むなら前作も読んでから。三倍楽しめます。


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魔女の笑窪 |大沢 在昌
魔女の笑窪魔女の笑窪
大沢 在昌
文藝春秋 刊
発売日 2006-01-13
オススメ度:★★★




何百、何千という男と寝てきた女は、見ただけでその男の中身がわかるようになるという 2009-07-20
 本書は、現在幅広いファンから熱烈に支持されているハードボイルド作家の第一人者・大沢在昌氏が『オール讀物』で不定期掲載(1998・12月号〜2005・8月号)されていたロマン・ノワール小説である。


 かつて九州の天草にある “地獄島”と呼ばれた売春窟の小島で娼婦として何千人もの男を相手にしてきた過去を持つ女性・水原。その地獄島から脱出できた唯一の生存者でそこでの経験から男の心理を読み取れる能力を活かして、大都会・東京の裏社会でコンサルタントを営んでいた彼女に遭遇する地獄島を脱出した前歴にまつわるトラブルや事件を描いた連作短編小説となっている。


 登場人物も水原の忠実な運転手・木崎や元おかまで元警察官でもあり、何かと水原の力になる私立探偵・星川を始め、水原と同じように人を見る能力があり、彼女や地獄島の事を知りたがる風俗ライター・若名、表向きは通信社の記者を装いながら水原に近づく公安刑事・湯浅といった一癖も二癖もある連中や

 また、南関東の広域暴力団の直系組長の懇親会グループである一木会やそこに所属する最大組織である連合。さらに、水原を恐怖に陥れる天才美容外科医・豊国、かつて水原の島抜けに協力し、犠牲となった男・村野皓一、島抜けした水原を追い詰める地獄島の番人といった裏社会に巣食うアクの強い面々たちを相手に生き抜く主人公・水原の活躍が描かれている。


 最終的には自分の忌まわしい過去を清算するために地獄島壊滅へ乗り込む水原だが、読後感として同じく大沢氏の小説でヒロインの活躍を描いた傑作『天使の牙』のようにはのめり込めなかった。一話完結という連作スタイルもあるかもしれないが、個人的には、水原というキャラクターにいまひとつ魅かれなかったのが大きな要因かもしれない。



夢にまで出てきた 2008-08-19
面白かったです!

このテの本はほとんど読んだ事がないので、とても新鮮と、とてもドキドキしました。

主人公が女性だったから尚、良かったのかも…?


地獄島とか、地獄の番人とか、島抜けとか、一体いつの時代の話よ?!ってトコは

おいといて、とにかく、ドキドキして、夢中になって読めました。


ドキドキしすぎて夢にまで出てきてしまったくらいです(笑)。面白かったです。

他の大沢さんの本も読んでみたいと思いました。

誰でも見抜く女  2008-05-22
私は、「魔女の盟約」を読んでから、「笑窪」を読みました。

まったく問題なく、楽しめますね。

島の番人に追われる主人公の切迫感は、すごいものがあった。

水原みたいな女性が身近にいるものかと想像してみたが・。。。

なかなかいないですね(笑)。

島の存在って、非現実的なようで意外と現実的なような気がします。

つい最近まで、そういうエリアってありましたもんね。






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