不動産担保ローン 新宿鮫 大都会の闇に大沢在昌を撃つ ! - 風化水脈 新宿鮫VIII (光文社文庫) |大沢 在昌 忍者ブログ
作品はハードボイルド。しかし本人は釣りとゴルフと麻雀と酒とゲームを愛するちょっとおちゃめな作家・大沢在昌の著書を紹介します。
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風化水脈 新宿鮫VIII (光文社文庫) |大沢 在昌
風化水脈 新宿鮫VIII (光文社文庫)風化水脈 新宿鮫VIII (光文社文庫)
大沢 在昌
光文社 刊
発売日 2006-03-14
オススメ度:★★★★




真壁ものとはいうが、やっぱり鮫島。 2008-11-08
新宿鮫に求めるものが違うと極端に好みが分かれるという作品。

鮫島=アクションヒーローを求める人には、この話はおとなしすぎて退屈だろう。

鮫島の人間性が好きな人には大傑作に映るだろう。

淡々と進むストーリーの中、真壁や新宿の歴史を通して人間鮫島が描かれていく。

私は、こういう話は好きだなぁ。

鮫島の進化というより、大沢在昌の進化が見て取れる。

まるで、毎回毎回自己記録を更新するアスリートを見ているような気になる。



やはり「鮫」、面白いとしか言いようがない 2008-03-16
最新作が待ち遠しく、なんて思っていたもんだから、本作を最新作と思ってつい買って読んだ。

おっとぉ、最新作ではありませんでしたぁ。

読んだ読んだ、でも、もう数年も前だから、微妙に覚えてないなぁ。。。なんて思っているうちに、

もう一度はまりました。


何度読んでも面白い、と、そんな感じがする。

何だか、久しぶりに懐かしい友達に会ったようで、ホッとすると同時に、あぁ(鮫も)自分も、時間

を過ごした(要するに年をくった)なぁ、なんてね。


このところ大沢在昌から少し遠ざかっていましたが、やはりうまい。

新宿鮫のシリーズも、決して色あせることなく、むしろ毎回何らか新しい刺激を加えつつ、円熟して

いっている。

東京と言う場所に住む時間が長くなってきて、ますますこのシリーズの面白さが毎日の生活を通して

伝わってくる。山手線に乗りながら、車窓に東京の、新宿の風景を眺めて読む「鮫」。

いやぁ、よろしいなぁ。。。

カッコいい〜! 2008-02-27
この作品、ズバリ私の好みです。


まずは何と言っても、本作の主人公真壁のキャラクターが良い!

一本気で生き方を簡単に変えられない男、自ら危険で損な道を選んでしまう男。

まるで若い頃の高倉健さんが演じてたようなヤクザ。

もう渋すぎてカッコ良すぎて素敵です。

そしてそんな彼にひっそりと寄り添う女、雪絵。

一昔前の人情ドラマに出て来そうな二人だけど、そこがまた良い。


さらには鮫島が内偵の過程で出会う孤独な老人大江と、鮫島が偶然思わぬ形で発見した

大昔の事件にももう一つの人情ドラマがあり物語を盛り上げます。


それから「炎蛹」以来レギュラーになった仙田も現れ、粋な計らいをして去って行き、

いよいよハラハラのクライマックスへ向かいます。


今回は派手なアクションシーンは少なく、「人情ドラマ」に終始していますが、それでも

十分に楽しめたし感動しました。

読み終えた後、思わず「カッコいい〜!」と言ってしまうほど痺れた作品でした。




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