不動産担保ローン 新宿鮫 大都会の闇に大沢在昌を撃つ ! 忍者ブログ
作品はハードボイルド。しかし本人は釣りとゴルフと麻雀と酒とゲームを愛するちょっとおちゃめな作家・大沢在昌の著書を紹介します。
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欧亜純白 ユーラシアホワイト II |大沢在昌
欧亜純白 ユーラシアホワイト II欧亜純白 ユーラシアホワイト II
大沢在昌
集英社 刊
発売日 2009-12-15





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欧亜純白 ユーラシアホワイト I |大沢在昌
欧亜純白 ユーラシアホワイト I欧亜純白 ユーラシアホワイト I
大沢在昌
集英社 刊
発売日 2009-12-15
オススメ度:★★★★★




壮大かつ緻密な、まるで壁一面に掛けられたペルシャ絨毯のような作品 2010-01-08
恐ろしいほどよく練られていてかなり読み応えある作品。扱っているテーマは麻薬犯罪についてではあるけれど、今現在の世界的な視野で見た政治や経済の潮流をしっかりと反映させてあり、現実感のあるスリリングな内容になっているあたりはさすが。
表面的な出来事の裏に何が起こっているのか、といったことに多少なりと興味のある人には、智力・体力・集中力を賭けて読む価値ある作品だと思います。

長いけれど、個人的には下巻少しいったあたりからグイグイ引っ張られ、疲れを忘れて一気に読了に向かいました。


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罪深き海辺 |大沢 在昌
罪深き海辺罪深き海辺
大沢 在昌
毎日新聞社 刊
発売日 2009-07-23
オススメ度:★★★★




大沢在昌 久しぶりの会心作 2009-10-12
対立する複数組織に牛耳られた街に、風来坊がフツと立ち寄り、何気ない軽い調子で、これらを壊滅に 導く。読み出しは丸々、黒澤明監督の[用心棒]か、マカロニウエスタンと呼ばれた映画[荒野の用心棒]の オマージュか?と疑ったが、どうしてどうして、私には[ザ・ジョーカー](1 の方、続編は駄目だった。)
以来の会心作と思われた。最近のロシア、中国、台湾マフィアがどうのこうのという、くどい 解説がなく、絞り込んだストーリーをグイグイ読ませていく。結構どんでん返しも用意されており、 それをサラッと見せるのも旨いと思いました。
500ページ一気読みでした。この一作は海外のミステリーと比しても遅れはとらないなぁ。
題名も[ゾンビシティ]から改題して、良かったんじゃないでしょうか?
題名が結構物語の本質を表わしていると、思います。

普段と違う大沢ワールド 2009-08-28
 渋い刑事が出てこない。ヤクまみれの悪党も出てこない。いつもと違う。
少しヌケた、ボーっとした青年がサビレタ漁村に入ってきてから、周りがザワザワし始める。
 転がるように話は進んでいくのだが、的が絞れずに更に転がり続ける。
しかしながら、ラスト30ページ、謎解きが終わる時は圧巻である。大沢ワールドの真骨頂を見せてもらった。

爽やかに最後まで楽しめる一冊! 2009-07-25
ピーンと張った一本の糸のように、ノンストップで最初から最後まで語られるから、きりのいい場所がなくて、読みだすとやめられない。息もつかせないとはこのことだ。

しかも予想通り(?)、終盤には読者を裏切るような謎解きがあるのだけど、とても気持ちのいい裏切りなので読後感も爽快!
主人公の干場功一が、爽やかで強くて、そのお陰でジメジメした話も明るく楽しめる。
ハードボイルド好きにはおすすめです!


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魔物〈上〉 |大沢 在昌
魔物〈上〉魔物〈上〉
大沢 在昌
角川書店 刊
発売日 2007-11
オススメ度:★★★★




魔物についての解釈を履き違えないように 2008-09-05
どうもレビューを見ていると履き違えていると人が多いようなので注意までに。 作者の言うところの魔物とは得体の知れない妖怪などではなく人間そのものであるということだ。この地球上で最も恐ろしい存在は人間だと誰もが分かっているようでいて実は本当に理解している人は少ない。 他の動植物からすれば人間という存在自体が「魔物」なのだ。もちろんヒトにとっても。 ヒト以上に恐ろしいモノなどこの世には存在しない。 人間が真に倒滅しなければならないのはカシアン-魔物-に好まれる唯一の動物、すなわち人間自身なのである

二重の意味で、この物語には「魔物」がいます? 2008-04-10
上下巻まとめて、です。
ロシアから手違いで運ばれた「イコン」に住む魔物。
魔物は、邪悪な人々に取り付き、超人的な殺戮を。
それを追う麻薬取締官の主人公と、偶然知り合ったロシアの美女。
舞台は、北海道から東京へ・・・・。
魔物を捕まえることはできるのか?
主人公は、自分の過去とどう立ち向かうのか?
という話です。

ストーリーも単純(次々ヒトに取り付く魔物を追う)、 登場人物も単純(過去を持つ主人公、恋人となる美女、不良刑事、やくざ・・・)、 魔物などの描写もありふれたもの、「あっと驚く展開」もないし、 どちらかというと、ステレオタイプな話で、どこにでも、ありそうな・・・。
けど、面白い。何が、どこが面白いか、わからなかったですが、面白かったです。
登場人物のバランス?描写の割合?それとも生理的なもの?読み手との相性??
よく分かりません。
この物語には「なにか(魔物?)ついてる」かぁ?
止まらなくなり、夜なべして、読みきってしまいました。
物語というものは、不思議なものだな、、とツクヅク感じ入りました。。

古さを感じる 2008-04-05
久々に大沢作品を手に取ったが…
手慣れた感じがあって最近の気取った仕掛けや表現がないところは悪くない。
冒頭のロシアからの始まりは今後の展開を期待させる幕開けである。
そういう意味では面白そうだと思ったのだが。

まず、主人公のトラウマが今一つ共感できなかった。
一般人ならともかく、主人公は麻薬取締官という役職についているのだ。
たとえトラウマがあってもそこまで引きずるものなのかな、という疑問が湧く。
ここが決定的に弱いから最後の対決に迫力が出ない。
物語の非情な闘いの濃度が薄まった気がしてならない。

また、「魔物」の存在であるが、どことなく「フォッグ」を思わせる不気味さがあったのに、なぜ魔物としてこの世にとどまり続けたのかというところに説得力がない。
魔物がもっと人知を超えた存在になれば、たとえ荒唐無稽な話であっても、臨場感が失われることにもならなかっただろう。
トラウマのもとになった男と、魔物の動機が中途半端であるために面白そうな話が面白くなってゆかず、最後に取り残されたような気分が残るのがとても残念。


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魔物 下 |大沢 在昌
魔物 下魔物 下
大沢 在昌
角川書店 刊
発売日 2007-11
オススメ度:★★★




魔物の意味を考えよ 2008-09-05
どうもレビューを見ていると魔物の解釈について履き違えていると人が多いようなので注意までに。 作者の言うところの魔物とは得体の知れない妖怪などではなく人間そのものであるということだ。この地球上で最も恐ろしい存在は人間だと誰もが分かっているようでいて実は本当に理解している人は少ない。 他の動植物からすれば人間という存在自体が「魔物」なのだ。もちろんヒトにとっても。 ヒト以上に恐ろしいモノなどこの世には存在しない。 人間が真に倒滅しなければならないのはカシアン-魔物-に好まれる唯一の動物、すなわち人間自身なのである

最近テーマが見つからない? 2008-01-05
かなり無理のある設定を最後まで読ませるのは、流石、手練れのなせる技です。ただ、余りに無理がありすぎて・・・・。書きたいテーマが無くなって、今ひとつ燃えないのでしょうか。でも、ファンは続けますが。

一気読み 2007-12-10
私の小説の好みに合っていたのでしょう。
上下巻を2日で一気読みしました。
さいきんの大沢在昌は、自身の書く小説の舞台設定が 現代では収まり切らなくなってきたのか、SFチックな 小説が目立ちます。
そういう小説も好きな私は、今作も大沢節を堪能しました。
ところどころ都合のいい展開もありましたが(ジャンナがやけに 日本語上手いとか)、まあ、いいや。

本筋とは関係ないのですが、10年前なら、この本は上下巻じゃなく 2段組1冊で出版されていたよなあ、と思うのです。
時代の流れなんですかね。
老眼の私には大きい文字は素直に嬉しいのですが。

確かにこの小説、絶賛するほど面白いのかといわれればそうでもないかも知れない。
先の展開が読めてしまう。
伏線として登場する人物のその後の行動に意外さが無い。
などなど欠点をあげたら幾らでもあげられるかな。

大沢在昌の小説は(たぶん)全部読んでいるけど、他の大沢作品と比べても出来がいいとは思えない。でも、最近小説を読むのがかったるくなりノンフィクションばかり年間100冊近く読むようになってきた私にとって、本書は久々に夜を徹して読んでしまった小説であり、そういう意味で☆5つなのでした。個人的にツボにはまったんだろうなあ。



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